【消費財メーカー徹底比較】日系トップ3社(花王・資生堂・ユニ・チャーム)の特徴を徹底研究!

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こんにちは。ももけん(@momoken_5)です。

 

大手消費財メーカーを希望しているけど、各社の違いがわからない。

消費財メーカーの社風の違いについて知りたい。

 

本記事は、大手消費財メーカーTOP3社(花王、資生堂、ユニ・チャーム)の特徴を徹底比較し、
各社の社風や取り組みなどを解説します。

消費財メーカーは、身近な日用品を取り扱っているため、
非常に人気のある業界です。

消費財業界でマーケティングをしていた私から、特徴や社風について解説していきます。

 

日系トップ3社(花王・資生堂・ユニ・チャーム)の特徴を徹底研究!

日用品を取り扱っている企業はたくさんありますが、
今回はその中でも売上規模が大きい3社を取り上げて解説していきます。

 

花王

 

花王は国内業界トップ企業です。

アタックやマジックリンなど、トップブランドを複数持っており、
日用品から飲料、ケミカル商品なども取り扱っており、サービス内容は多岐にわたります。

子会社に花王カスタマーマーケティングという営業を専門とした会社があり、
小売企業や消費者に寄り添い、”現場”を非常に大事にする会社でもあります。

また、花王は30期連続増配、高収益企業で、
国内の中でも『超優良企業』として有名です。

日用品というあまり景気に左右されない業界という点や、
トップブランドを複数所有しているため、国内企業の中でも安定している企業です。

【花王についてのおすすめ書籍】
丸田さんは花王を飛躍的に成長させた経営者で、数々のブランドを生み出した人なので、
マーケティングに興味のある方はおすすめです。
日本の企業家 9 丸田芳郎 たゆまざる革新を貫いた第二の創業者
花王魂 やり遂げることの大切さ

 

【詳細情報】

・従業員数:33,000名
・本社:東京 (茅場町)
・売上:1兆2500億円
・海外比率:約35%

・商品:アタック、キュキュット、メリーズ、マジックリン、クイックル、ビオレなど
・平均年収:812万円

 

【花王】社風

 

花王の社風は、長年業界を牽引してきたこともあり、
優秀な社員も多く、非常に堅実で真面目な会社です。

花王は14年連続で『World’s Most Ethical Companies』に選出されており、
透明性や倫理観などコンプライアンス意識は世界と比べても、非常に高い企業です。

 

また、長年業界No.1のポジションにいるので、
他社と比べると安定志向だったり、比較的穏やかな雰囲気なのが特徴です。

業界トップ企業のため、石橋を叩いて渡る傾向にありますが、
安定的に落ち着いて働きい方には最高の会社です。

 

【花王】特徴

 

花王は、消費財メーカーの中でも取扱商品が多い企業です。

複数の事業部があり、アタックやビオレ、マジックリンなど、
いくつものトップブランドを扱っているため、経営が急激に落ち込むリスクも低い状況です。

一つの事業の売上が落ちたとしても他の事業で売上をカバーできるため、
非常に盤石な経営モデルが特徴です。

【花王 事業一覧】

・化粧品事業  ex)スキンケア商品「ソフィーナ」、メイクアップ商品「KATE」

・ファブリック&ホームケア事業  ex)洗剤「アタック」、住居用洗剤「マジックリン」

・スキンケア・ヘアケア事業  ex)ヘアケア「メリット」、洗浄料「ビオレ」

・ヒューマンヘルスケア事業  ex)ベビー用おむつ「メリーズ」、生理用品「ロリエ」

・ケミカル事業  ex)油脂製品、界面活性剤

 

【花王】待遇

 

花王の平均年収は812万円です。

年収も業界の中ではトップクラスの金額になっています。

また女性社員も多く、育児休暇制度や託児所など
女性が働きやすい環境を整えています。

また自社商品を安く購入できたり、新商品がもらえたりと、
総合系日用品メーカーならではの特典もあり非常に好評のようです。

 

資生堂

 

資生堂は、日本のNo1メーカーで、現在は世界120か国にビジネスを展開し、
世界中の人から愛されるブランド(商品)を多数持っています。

最近は、海外事業を強化しており、
中国や欧米を中心にビジネスを広めています。

2000年代は売上利益が低迷していましたが、
2013年には初めて外部出身者である魚谷雅彦氏を社長として迎え入れ、
販社制度の廃止、グローバル地域本社制の導入など数多くの改革を進め、
現在まで大きく成長しています。

 

資生堂の魚谷社長もマーケティング出身であり、
卓越したマーケティング手法がとても有名です。
また、女性の働き方改革の推進も積極的に行っており、
多くの日本企業が資生堂のシステムを参考にしています。

※参考:
なぜ「戦略」で差がつくのか。
資生堂インパクト ―子育てを聖域にしない経営
女性活躍の推進―資生堂が実践するダイバーシティ経営と働き方改革
進化する資生堂~中国市場とメガブランド戦略

 

【詳細情報】

・従業員数:40,000名
・本社:東京
・海外比率:約41%

・商品:ISSEY MIYAKE、TSUBAKI、シーブリーズ、マキアージュ、アネッサなど
・平均年収:717万円

【資生堂】社風

 

資生堂の社風は、2013年に元日本コカ・コーラ社社長の魚谷氏を社長にしたことで、
年々外資系の雰囲気になってきています。

「世界で勝てる日本初のグローバルビューティーカンパニー」を目指して、
海外事業を強化しているため、社員の国籍も多様化してきています。

また、2018年に社内の公用語を英語にする取り組みを始めており、
社員同士の英語のコミュニケーションも活発に行われています。

 

グローバル化を推進している資生堂は、
『異なる価値観に共感し、かけ合わせることにより新たな発想が生まれる』という
価値観を重視しており、異なる意見や考えに対しても柔軟に捉える風潮があります。

 

【資生堂】特徴

 

資生堂は、化粧品を中心に扱っており、トプブランドも複数持っています。

【資生堂事業一覧】
プレステージ(高価格帯化粧品) ex)「SHISEIDO」、「イプサ」

フレグランス(高価格帯フレグランス) ex)「Dolce&Gabbana」

コスメティクス(中低価格帯化粧品) ex)「エリクシール」、「マキアージュ」

パーソナルケア(中低価格帯スキンケア) ex)「シーブリーズ」、「Tsubaki」

 

魚谷氏の経営手腕で、海外売上比率をどんどん伸ばしており、
海外比率が57%までになりました。

化粧品業界全体がアジアを中心に売上を伸ばしているので、
今後もグローバル強化が推進されるでしょう。

 

【資生堂】待遇

 

資生堂の平均年収は、717万円です。

花王やユニ・チャームと比べると低い水準ですが、
化粧品業界ではトップレベルの水準です。

 

また、資生堂社員の8割近くが女性社員であるため、
女性が働きやすくなるような制度が充実しています。

『女性の働きやすい企業』にも毎年上位にランクインしており、
女性リーダーの育成も定評があります。

福利厚生も充実しているので、
女性で海外で活躍したい方に特におすすめの企業になります。

 

ユニ・チャーム

 

ユニ・チャームは、生理用品やおむつなど、サニタリー商品を主に展開している大手日本企業です。

ユニ・チャームの特徴としては、海外比率が61%と非常に高水準なことがあげられます。

2008年からアジアを中心に海外展開を強化しており、
着実に売上シェアを伸ばしています。

【ユニ・チャームについてのおすすめ書籍】
ユニ・チャーム 共振の経営 「経営力×現場力」で世界を目指す
ユニ・チャーム式 自分を成長させる技術

【ユニ・チャーム】社風

 

ユニ・チャームは、3つのDNA(尽くし続けてこそNo.1、変化価値論、原因自分論)があり、
ユニ・チャームの活動の根幹を支える企業の価値観であり、
経営トップから社員一人ひとりまでが持つ共通の価値観となっています。

また、ユニ・チャームは日系企業ですが、外資系の雰囲気もあり、
会社全体がエネルギッシュな風土です。

若手社員にも発言する機会が多く、
”誰が言うか”より、”何を言うか”が評価される傾向にあります。

自ら発信し、どんどん挑戦をしたい方におすすめの企業です。

 

【ユニ・チャーム】特徴

 

ユニ・チャームは、おむつや生理用品が有名ですが、
その分野で圧倒的な強さを誇っています。

競合の花王やP&Gが他分野で商品を持っていますが、
ユニ・チャームは、分野を絞っており、その分野で圧倒的な存在感を示しています。
また、すべての年代に対して商品を展開しているため、経営モデルも安定しているのが特徴です。

【ユニ・チャーム事業一覧】

・ベビーケア  ex)ベビー用おむつ「ムーニー」、「マミーポコ」

・フェミニンケア  ex)生理用ナプキン「ソフィ」、「はだおもい」

・ヘルスケア  ex)不綿布立体型マスク 「超立体マスク」、排泄ケア「ライフリー」

・クリーン&フレッシュ  ex)ホームケア用品「ウェーブ」、パーソナルケア用品「シルコット」

・ペットケア  ex)ペットフード「グランデリ」、「銀のスプーン」

 

【ユニ・チャーム】待遇

 

ユニ・チャームの年収は、867万円です。

業界の中ではトップレベルの高水準になっています。

これは、海外を中心に売上を大きく伸ばしていたり、
少数精鋭で一人当たりの業務量が比較的多いためと言われています。

そのため、少しハードでも、成績に合った給料が欲しい方や、
短期間に成長をしたいと考えている方におすすめの会社です。

若いうちから海外赴任のチャンスも多くあるので、
海外キャリアを築きたい人も特におすすめです!

 

最後に

消費財業界は非常に人気企業ですが、
各社の社風や特徴は大きく異なります。

メーカーは企業理念への共感や製品への愛着が大切ですので、
自分に合った会社に挑戦してみてはいかがでしょうか。

消費財業界への転職を考えている方は、
消費財(日用品・化粧品)業界への転職 おすすめエージェント』をご覧ください。

 

 

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