こんにちは。ももけん(@momoken_5)です。
消費財業界トップの花王ってどんな会社なの?
花王で働きたいけど、社風や働き方について知りたい。
本記事は、消費財業界で長年トップを走る花王について解説していきます。
私は新卒で消費財メーカーに3年間マーケターとして働いた経験がありますので、
その経験をもとに解説していきます。
花王は景気に左右されにくいとされている日用品メーカーの中でも、ダントツの売上を誇る企業で、就職人気企業で毎年上位にランクされる会社です。
これから花王を受けたいという方も多いと思いますので、
今回はそんな人気企業花王の年収や働き方、社風などについて説明していきます。
花王の年収・働き方・キャリアについて徹底解説!
花王とは
花王は長年消費財業界のトップを走る会社で、近年は海外展開をしているグローバル企業です。
花王の概要は以下です。
【詳細情報】
・本社:東京 (茅場町)
・売上:1兆2500億円
・海外比率:約35%
・商品:アタック、キュキュット、メリーズ、マジックリン、クイックル、ビオレなど
・平均年収:812万円
アタックやマジックリン、ビオレなど、メガブランドを複数持っており、
日用品から飲料、ケミカル商品なども取り扱っており、サービス内容は多岐にわたります。
2007年にカネボウを買収し近年は化粧品事業にも力を入れており、欧米を中心に売上を伸ばしています。
花王は1990年から30年連続で増配をしており、国内企業では驚異的な”安定性”を実現しています。
※30年連続の増配は国内1位で、2位はSPKの22年です。
このデータからも、長年安定的に成長していることが分かりますね。
【配当額推移】
【競合 営業利益比較】
花王ウェイ
花王は企業理念として『花王ウェイ』を全社に浸透させています。
・【使命】
・【ビジョン】
・【基本となる価値観】
・【行動原則】
以上の4つに分かれており、
全ての経営判断はこの花王ウェイに沿って判断されます。
グループ会社含め全社員にこの考えが浸透しているので、
花王ウェイに共感する人は花王の社風に合っているかもしれません。
花王は多くの書籍を出しているので、
今回は花王の考え方やカルチャーを知る上で役に立つ書籍をご紹介しておきます。
【参考書籍】:花王魂 やり遂げることの大切さ
花王の強さ
続いて、花王が何故ここまで圧倒的な存在になれたのか。
その強さについて説明します。
強さのポイントは以下の3点です。
・突出した開発、マーケティング力
・徹底された”現場力”
幅広い商品カテゴリーとNo.1ブランドの多さ
・ファブリック&ホームケア事業 ex)洗剤「アタック」、住居用洗剤「マジックリン」
・スキンケア・ヘアケア事業 ex)ヘアケア「メリット」、洗浄料「ビオレ」
・化粧品事業 ex)スキンケア「ソフィーナ」、メイクアップ「KATE」
・ケミカル事業 ex)油脂製品、界面活性剤
・ヒューマンヘルスケア事業 ex)ベビー用おむつ「メリーズ」、生理用品「ロリエ」
上記のように、花王は様々な分野に商品を展開しており、
需要の増減や競合企業からの影響を最小限にして、安定的に売上を伸ばしています。
各セグメント比率のバランスが良く、非常に安定的なビジネスモデルという事ですね!
突出した開発、マーケティング力
花王の強さの2点目は、【開発力】と【マーケティング力】です。
花王の開発力の根幹は、マトリックス運営にあります。
マトリックス運営とは、花王は物事の本質を追求することにこだわり、
商品開発研究と基盤技術研究をマトリックスに掛け合わせることで、新たな価値を創り出します。
そのため独自の技術開発が進み、企業の特許数も国内トップクラスです。
また、花王はマーケティング力で非常に優れている企業としても有名です。
日用品という差別化が難しい商品を、突出したマーケティング力で次々にヒット商品を生み出してきました。
例えばヘルシア緑茶は2003年に発売され大ヒットを記録しましたが、
花王は「飲むだけで体脂肪を消費しやすくする」というこれまでにない付加価値を生み出し、新市場を作りました。
そして特保飲料として敢えて180円という高価格帯に設定し、日用品メーカーがあっさりと飲料市場に参入に成功しました。
他にも多くの事例があり、今でもビジネススクールで花王の事例があげられたり、
『P&G、花王、ライオンの競争戦略』や『丸田芳郎 たゆまざる革新を貫いた第二の創業者』のように書籍で成功ケースが紹介されているので、参考までに読んでみるのもいいかもしれません。
徹底された”現場力”
花王はとにかく”現場力”に定評があります。
子会社に花王カスタマーマーケティングという営業を専門とした会社があり、
小売企業や消費者に寄り添い、”現場”を非常に大事にしているのが特徴です。
競合のP&Gやライオンなどは、卸ベンダーを利用して小売企業に営業をしますが、
花王は全て自社で行っています。
理由は、現場(店頭)の問題を直接本社に吸い上げることで、
今後の商品開発や販売戦略に活かすことができるためです。
またドラッグストアやスーパーの店頭での棚割り戦略や情報訴求を
本社の意図したように実現できやすいメリットもあります。
”消費者に最も近い企業であり続けたい”と考える花王の現場へのこだわりは、
『花王流通コラボレーション戦略』で詳しく書かれています。
花王の社風や働き方
次に花王の社風や働き方について詳しく解説していきます。
社風
花王の社風は、優秀な社員も多く堅実で真面目な会社です。
花王は14年連続で『World’s Most Ethical Companies』に選出されており、
透明性や倫理観などコンプライアンス意識は世界と比べても、非常に高い企業です。
一方で、長年業界No.1のポジションにいるせいか、
他社と比べると安定志向だったり、比較的穏やかな雰囲気なのが特徴です。
口コミサイトを見てみても、日系企業特有の”石橋を叩いて渡る”傾向にあるかもしれません。
以上からも、安定的に長く働きたいという人には、とてもいい仕事環境かもしれません!
働き方
花王で働くやりがいは、やはりB to Cビジネスを存分に味わえるところです。
扱っている商品のほとんどはBtoC商品で、人々の生活に影響を合が得ることができるため、
やりがいを感じながら働いている社員が多いです。
またワークライフバランスは取りやすく、仕事とプライベートを両立して働ける環境です。
残業が多いと上司から怒られ、育児休暇も積極的に取得を促すなど、
会社として”働きやすい環境”を整えています。
待遇
花王の平均年収は812万円です。
年収は業界の中ではトップクラスの金額になっています。
毎年昇給は少しずつあり、30歳前後で年収が大きく上がります。
また、ボーナスも年3回あり、企業業績や個人のパフォーマンスが良ければ、
ボーナスに大きく反映されるようになっています。
また日用品メーカーならではの特典としては、自社商品を安く購入できたり、
新商品がもらえたりと、用品メーカーならではの特典もあり非常に好評です。
【年収 競合比較】
まとめ
花王は国内トップクラスの安定している企業であり、
ワークライフバランスを保ちながら働きたいという方にはこれ以上ない会社です。
研究職やマーケティング職を筆頭に、営業、管理職など
随時求人を出しているので、是非チャレンジしてみてください。
※花王に転職するためのおすすめエージェント:JACリクルートメント、ランスタッド
※参考記事:
・消費財(日用品・化粧品)業界への転職 おすすめエージェント
・プロのマーケターが厳選したおすすめ書籍
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