『プロの戦略コンサルタントのようなロジカルシンキングを身につけたい』
『今の会社で戦略プランを作れるようになりたい』
その戦略コンサルタントが日頃どのような本を読んでいるのかご紹介致します。
プロの戦略コンサルタントが薦めるおすすめ書籍
戦略コンサルタントは、入社前も入社後も多くの本を読むように会社から指示があります。
それは、最低限の知識や考え方がないと実戦で役に立たないからです。
将来コンサル会社を目指している方や、ロジカルな戦略を立てられるようになりたい方は必見の内容となっています。
【必読書籍】
まずはそもそも経営ってどうなってるの?という経営の本質について学べる書籍をご紹介します。
マッキンゼー 経営の本質 意志の仕組み
マッキンゼー経営の本質 意思と仕組み [ マービン・バウワー ]
経営の意思なくして戦略はありえない。企業にとっての根源的問いに明確に答えている一冊です。
世界最高のコンサルティング・ファームを築き上げた男、マービン・バウワーが書き残した伝説の経営書です。
本書では、経営の意志や理念についてからどうやって組織を束ねるかなど、経営者の視点を理解する事ができます。
1960年代に初版が出ましたが、あまりに名著ということで今でも廃れることのない名書です。
戦略コンサルタントのバイブル的な本ですので、コンサル業界に興味のある方は必読です。
企業参謀 戦略的思考とは何か
こちらも、プロのコンサルタントを目指すなら必読書になります。
1975年出版ですが、未だに版を重ねている名書です。
そもそも戦略思考とは何かを語っており、課題の本質とは何なのかを理解する事ができます。
1975年出版なので出てくる事例は少し古いですが、コンサルに必要な概念や考え方が書かれているので、絶対に読みたい一冊です。
考える技術・書く技術 問題解決力を伸ばすピラミッド原則
考える技術・書く技術新版 問題解決力を伸ばすピラミッド原則 [ バーバラ・ミント ]
戦略・ITコンサルなど、コンサルティング会社に勤めている人の90%以上は読んだことがあると言っても過言ではありません。
コンサル1年目に、上司からこの本を薦められた人もたくさんいるのではないでしょうか。
この本は、コンサルに必要なロジカルに考える技術やロジカルな文章の書き方について書かれています。
“ロジックツリー”など基礎的なことから丁寧に書かれているので、ロジカルシンキングの基礎から学びたい方にもおすすめです。
また、コンサルはPower Pointを作成する機会が多く、本書のロジカルな考え方や文書の書き方は本当に役立ちます。
コンサル会社に入社して、ロジカルな文章を作成できないと少し恥ずかしい思いをするかもしれませんので、自信の無い方は是非ご一読してみて下さい。
外資系コンサルのスライド作成術 / 外資系金融のExcel作成術
外資系コンサルのスライド作成術は、上記3つに比べ”必読書”という訳ではございませんが、コンサル会社に入って一番初めに壁に直面するのは、”Power Point”と”Excel” です。
ここでつまづいてしまうと、その後の仕事がやりづらくなるのでいいスタートを切るためにも、ある程度基本的な資料作成流行っておいたほうがいいかもしれません。
余裕がある方で結構ですので、”Power Point”と”Excel” は事前に予習しておくといいでしょう。
外資系コンサルのスライド作成術 作例集 実例から学ぶリアルテクニック [ 山口 周 ]
外資系金融のExcel作成術 表の見せ方&財務モデルの組み方 [ 慎泰俊 ]
【推薦書籍】戦略
ここからは、戦略コンサルタントとして知らないといけない”戦略とは何か”という根本的な概念や戦略の描き方についての書籍を紹介します。
選ばれるプロフェッショナル
選ばれるプロフェッショナル クライアントが本当に求めていること [ J.N.シェス ]
この本は、クライアント(お客様)がコンサルタントに何を求めているのかを書いた書籍です。
プロのコンサルタントは、クライアントとクライアントのお客様が何を考え、求めているのかを常に考えて仕事をしています。
特に将来管理職になりたいと考えている人は必ず読んだほうがいい本です。
競争の戦略
著者のポーターがいう”戦略”とは、経営戦略ではなく、競争戦略を意味しています。
今は業界という境界線はなくなり、どの業界、どのビジネスでも競合は必ずいます。
そんな現代で競争に勝つためにはどうすべきかということが書かれています。
マネジメント 基本と原則
マネジメント 基本と原則 [ ピーター・ファーディナンド・ドラッカー ]
この本はとても有名なので、すでに読んだことがある人も多いのでは無いでしょうか。
著書のP・F・ドラッカーは、「マネジメントの父」と称される経営学の巨匠です。
皆さんもご存知かもしれませんが、本書は、2009年に250万部以上を売り上げた
”もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら [ 岩崎夏海 ]”の
原書ともいうべき書籍です。
本書はコンサルタントでなくても、ビジネスマンの方は是非読んでいただきたい本です。
【推薦書籍】 コンサルスキル
ここからは、コンサルに必要な”考え方”について学べる書籍を紹介します。
イシューからはじめよ
イシューからはじめよ ー 知的生産の「シンプルな本質」【電子書籍】[ 安宅和人 ]
本書は、問題解決・ロジカルシンキング分野でかなり有名な本です。
近年、働き方改革が進み”生産性”が求められるようになりましたが、
”生産性が高い人 = 仕事の速度が速い人”という訳ではありません。
生産性の高い人と低い人の違いは、課題に取り組む前に、
問題の「見極め」をしているかどうかです。
プロのコンサルタントは問題解決の際に、まず最初に”解くべき問い”を見極めてそこに集中しているため、短時間でも素晴らしいアウトプットを出せると著者は言っています。
『仮説思考 BCG流問題発見・解決の発想法』でも書かれていますが、コンサルタントは問題に対して仮説を立て、解くべき問いを見極めなければなりません。
その重要性や方法について本書は書かれていますので、是非一読していただきたい書籍です。
アイデアのちから
本書は、アイデアで相手の考えや行動を変えたい/そんなアイデアを作り出したいと考えている人にオススメです。
コンサルなのにロジック勝負じゃなくて、アイデア勝負するんですか?
アイデアだけじゃお客さんは動かせないよ。。
そう思っている方も多いのではないでしょうか。
本書の意味しているアイデアは、相手の「記憶に焼きつくこと」を意味しており、
相手に理解され、記憶に残り、持続的な影響力を持つにはどうすべきかについて書かれています。
その上で、6つの重要項目が記載されており、その6つを意識する事で、お客様の記憶に焼き付くような提案ができるようになります。
問題解決プロフェッショナル
問題解決プロフェッショナル「思考と技術」新版 [ 斎藤嘉則 ]
本書は、問題解決のための方法論を中心に書かれています。
”ゼロベース思考”と”仮説思考”の思考方法を用いて、”MECE”や”ロジックツリー”を駆使して、問題解決をすることの重要性について書かれており、コンサルで必要な基本的な考え方を理解することができます。
【推薦図書】マーケティング
マーケティング・マネジメント
コトラー&ケラーのマーケティング・マネジメント [ フィリップ・コトラー ]
マーケティングに携わっているほとんどの方は、本書を知っていると思います。
マーケターにとってのバイブルがこの”マーケティング・マネジメント”です。
マーケティングと経営の考え方は似ているので、多くのコンサルタントも本書を読んでいます。
消費者行動分析や、4P分析などマーケティングの全てがこの一冊にまとめられています。
わかりやすいマーケティング戦略
わかりやすいマーケティング戦略新版 (有斐閣アルマ) [ 沼上幹 ]
コトラーの”マーケティング・マネジメント”が少し難しいと感じる方にオススメなのが本書です。
本書はマーケティングについて知らない方にも、わかりやすく解説しています。
マーケティングの基本の考え方(製品のライフサイクルや市場分析など)を簡単な言葉で説明していますので、これからマーケティングについて勉強したい方におすすめです!
グロービス MBA マネジメント・ブック
グロービスMBAマネジメント・ブック [ グロービス経営大学院 ]
本記事でも他分野の書籍を紹介していますが、グロービスが出しているMBAマネジメント書籍のマーケティング版です。
コトラーのマーケティング マネジメントのように、海外の書籍だと事例が海外のものなのでわかりづらかったりしますが、本書はグロービスが出版していることもあり、日本人向けに事例が書かれているので、とても理解しやすい構成になっています。
また、マーケティング以外にもアカウンティングなどいろんな分野にも同シリーズがあるので、シリーズ統一して学ぶのもいいかもしれません。
【推薦書籍】会計/財務
会計や財務知識は、コンサルタントはもちろん、全てのビジネスマンが知っておくべき知識です。
ビジネスをしていてお金が発生しない仕事はないですし、お金の流れを知ることはとても大事なことです。
専門的なことまでは勉強する必要はありませんが、貸借対照表や損益計算書は読めて当然のレベルまでは是非理解していただきたいです。
会計のことが面白いほどわかる本 <基礎編・理解編>
カラー版 会計のことが面白いほどわかる本<会計の基本の基本編> [ 天野敦之 ]
本書は、会計について初心者向けに作られており、難しい会計の単語などは出てこず、誰でも理解できるように工夫されています。
また、全てカラーで書かれており他の会計本と比べて文字数も少ないので、基本を抑えるにおすすめです。
”基礎編”で会計の意味やお金の流れなどを理解できたら、
次に”理解編”を読んで実践的な会計知識をつけるといいでしょう。
二つ合わせても数日程度で読めてしまう内容なので、気楽に手に取ってみてください!
会計のことが面白いほどわかる本(会計基準の理解編)カラー版 [ 天野敦之 ]
グロービス MBA アカウンティング
グロービスMBAアカウンティング [ グロービス経営大学院 ]
本書は、先ほどマーケティングでもご紹介したグロービス MBAのアカウンティング版です。
アカウンティング関係の仕事をしていない場合は、”会計のことが面白いほどわかる本”の2冊を読んでいただければ本書は読まなくても問題ないです。
金融関係のお仕事をされている人や財務系の部署の人は本書はおすすめです!
【推薦書籍】その他
HUMAN+MACHINE 人間+マシン
HUMAN+MACHINE 人間+マシン AI時代の8つの融合スキル [ ポール・R・ドーアティ ]
今の時代、テクノロジー抜きにして経営戦略を語ることができません。
テクノロジー技術の発展により、今後ビジネスがどう変化するか誰もわかりません。
近い将来、AIが人間の仕事を奪ってしまうというニュースが出てきていますが、
本書ではAIと人間は対立関係ではなく、人間の能力を高め、さらなるイノベーションを生み出す共存関係にあると著者は主張しています。
経営者は、AIをどのようにビジネスに活用し共存すべきかを考えさせられる一冊です。
今後、デジタルテクノロジーを語らずして経営は語れないので、本書を読んでデジタル感度を上げておくといいでしょう。
FACTFULNESS (ファクトフルネス)
FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣 [ ハンス・ロスリング ]
世界で100万冊以上売れた大ベストセラーの本なので、
皆さんもご存知だと思いますが、やはり名作中の名作なので推薦書籍に入れさせていただきました。
本書は、世界中のエリートでも思い込みで誤認していることを指摘し、データを持って正しく事象を理解することの重要性が書かれています。
仕事をしていても思い込みや偏見で間違った決断をすることはありませんか?
本書を読むと、いかに我々が思い込みや偏見を持っているかがわかります。業界関係なく、ビジネスマンとして世の中をよくしていきたいと思う方は絶対に読んでいただきたい一冊です。
2052 今後40年のグローバル予測
2052 今後40年のグローバル予測 [ ヨルゲン・ランダース ]
本書は、人口問題や食料問題、気候変動などあらゆる切り口から、
2052年に世界がどうなっているかを予測しています。
今世界が抱えている様々な問題を取り上げ、政治や国交関係、民主主義の自由市場経済に対して警告をしています。
こういった予測が当たるかどうかは誰にもわかりませんが、
将来世界がどうなっていくのかをしっかり考えなければなりません。
経営を考えるにあたり、政治や世界経済の動向を予測し、我々はそれに合わせて柔軟にビジネスを変えていかなければなりませんので、未来を考えるいい機会になりますので是非読んでいただきたい一冊です。
バビロン大富豪の教え 「お金」と「幸せ」を生み出す五つの黄金法則
最後に
これまでプロフェッショナルなコンサルタント/ビジネスマンになるために必要な書籍を紹介してきました。
本を読んでインプットをしておくと、必ずアウトプット(仕事)の質も上がります。
今回ご紹介した書籍は、どれも読んでおかなければならないような良書を取り上げておりますので、是非読んでみてください。
コンサル業界への転職を考えている方は、おすすめの転職エージェントもまとめていますので是非ご覧ください。
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